大形台風が日本列島に上がって来るという無気味な日。
蒸し暑くて気分もしんどくなって来る。
テレビがひっきりなしに各地の情報を知らせている。
子どもの頃は大した情報も無くいつも台風は突然やってきた。
そんなだから、授業中に「台風が来るから今日はお終いです。家に帰りなさい。」で一時間掛かって家に帰る頃はビュービューと凄い大嵐。近所のおっちゃんに逢ったら「こんな日に学校に行ったら危ないやろ」と叱られて、でも家まで送ってくれた。
今のように朝のニュースで「各学校は休校です。」とか言ってくれないから登校しないわけに行かない。
ある夏は雨漏りがひどく夏休みの宿題が濡れて全くダメになったこともある。
木造の家だから床から風が入って来て畳が持ち上がって来る。
上に皆で乗って必死に押さえた。
雨戸も風をはらんで中に軋んで膨らんで来る。
これも姉妹力を合わせて押さえた。
通り過ぎるのを不安な気持ちでじっと待った。
そんな台風の後は何日か停電で蝋燭の明かりだけの日が続いたのだった。
今、各地で避難している人達はさぞ不安なことだろう。
風はもとより、川の水の氾濫がないことを祈る。
無事に通り過ぎて欲しい。
