a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

初芝居

松竹座に新春大歌舞伎を見に行った。
お正月だから和服を着て行った。着るのに少々時間が掛かるけど、暖かいし気分がジャパンモードになるので歌舞伎を見に行くのには和服が良い。訪問着に松の模様の袋帯を締めた。
学校の先輩が世話をしてくれたので良い席で前から2列目で中央から少し上手寄りだ。
役者が上手側に立った時の目線が丁度来る場所だ。
玉三郎仁左衛門の假名手本忠臣蔵。道行き旅路の花婿。浄瑠璃のしっとり語る声に乗って、錦絵を見るような華やかさ、艶やかさ、美しさ、色っぽさ満点の舞踊が繰り広げられる。
夫も「しびれたなあ」とため息をついている。
玉三郎のおかるは、六段目の芝居では一途な愛しい男への気持ちが繊細に表現されて素晴らしい。何度も見た芝居なのに涙が出て来る。
仁左衛門は声も姿も顔もみーんな良いけど、一番は眼だ。眼が色っぽい。目線がこちらに来るとドキンとしてしまう。やっぱり。本当に堪能した初芝居だった。