a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

花嫁の荷物

4月から始まったNHKの朝の連続ドラマは岡崎が舞台で、時代は昭和12年。
主人公のお姉さんがお見合いして結婚した。
父親が亡くなって経済的に苦しい中を嫁いだから、嫁入り荷物は知れている。
親戚の女共が、箪笥の引き出しを開けて、着物の評価をする場面が出て来た。
私は嫌な気分でこの場面を見た。私が結婚したのは昭和34年だけど、夫の家は名古屋から出て来ていたので、お嫁さんの評価は荷物で決まるのだ。
今の様に情報が入って来ないから、名古屋の人と結婚するのは大変だと云う事を、うちの両親も私も知らなかった。
夫の家に行くと、私の箪笥や荷物を座敷一杯に広げて知らない人達が大勢来ていて、ひねくり回して見ていたのだ。
荷飾りという風習で、花嫁の荷物を親戚やご近所の人に披露するのである。
私物を見せびらかしてプライバシーも何も有ったもんじゃない。「まるで古着屋さんの店みたいやな・・・」と私は呆然として眺めていた。
ドラマのお姑さんは山田昌が演じている。名古屋弁が達者で名古屋の芝居には欠かせない女優さんだが、この姑が亡くなった姑と感じがそっくりで、もうすっかり忘れていた過去のイヤな出来事が今朝思い出された。
私が結婚して半年ほど経って夫の妹が結婚したが、その時の嫁入り荷物ときたら・・・これぞ模範的な名古屋の花嫁!という凄い量。箪笥3棹に着物がぎっしり詰まっていたものだ。
義妹の和服姿を余り見た事が無かったが、あの沢山の着物はどうしたのだろう。
それはさておき、ドラマのお姉さんはこれから先どうなるの?