病院の診察の日。腫瘍の摘出の為の検査に病院の中を駆け回る。
血液も沢山取られた。心電図、胸のレントゲン、肺機能、久しぶりの検査も多くこれを機会に自分の身体をしっかり観察して見ることにしよう。
娘が電話して来た。近々帰国してくれる。やっぱり心強い。
我が夫はこんな時全く当てに出来ない。私が病気になると、一番困るのは自分なので今日は不機嫌になった。
ああこんな時、適切な言葉で慰め、励ましてくれる夫ならどんなに心丈夫だろう。でもそれは思わないでおこう。
今までずっとそうだったから、全て自分で考えて切り抜けて来たのではないか。
泣き言を言うのは止めよう。
ドレスを仕上げた。アンティークレースの衿をつけた。ちょっと素敵。
