a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

大フィルコンサートを聴く

今朝の新日曜美術館は、陶芸家富本憲吉を取り上げていた。生誕120年を祝って、今各地で展覧会が開催されている。富本憲吉は、若い時から海外の美術の影響を受けて、モダンな彼独自のデザインを編み出している。大皿も壷も、美しい形と見事なデザインと色彩だ。
今朝は珍しく夫もテレビの前に座って熱心に見た。何故なら、彼の中学校の時からの友達である小山喜平氏が富本憲吉の最後の弟子としてインタビューに応じていたからである。小山喜平氏の花器や皿が何点か我が家に有るが、師匠ゆずりの鮮やかな色彩と自然をデザインした絵が描かれたもので、今日テレビで番組を見て納得した。大切に使う事にしようと思う。
午後、大植英次指揮の大阪フィルハーモニーのコンサートに行った。
プログラムはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。独奏はこの春コンサートマスターになった長原幸太、彼は1981年広島生まれで、東京芸大からジュリアードに留学した新進気鋭のヴァイオリニストだ。
生演奏でこの曲は聴いたのは初めてだがすっごく良かった。特に第2楽章の出だしの旋律は涙が出そうになる程胸にきゅっと迫るものがあって素晴らしかった。そういえば今日の朝刊に涙の効用の記事が出ていたが、我慢せず涙を流して泣くことは精神衛生上とても良いらしい。音楽を聴いて涙を流しても良いのだなと思った。
プログラム2番目は、ベートーヴェン交響曲第3番変ホ長調『英雄』。規模が大きい壮大な曲だが、ベートーヴェンらしい美しい旋律はやはりロマンチィック。3楽章でホルンが3本も使っているのが今回初めて知った。やはりクラシックも生が最高だ。
一緒に行った夫も満足げだったので誘って良かったなと思う。
帰宅すると雨がかなり降ったらしく、洗濯物も庭の芝生もびちゃびちゃに濡れていた。