a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

散髪やさん

今日は美容院でパーマをかけてもらった。私の髪は柔らかくて少ないから、2ヶ月に1度はパーマをかけてボリュームををつける必要が有るのだ。何回もシャンプーしてもらい、マッサージもしてもらい、気分は良い。
友達のFちゃんはストレス発散のため週に一度はエステに行くらしい。私は顔をマッサージしてもらうのは嫌い。顔をマッサージしてもらうとその後必ず目が痛くなるし,自分の使っている化粧品と違うのを使われるのはアレルギー体質の身にはちょっと怖いのである。
昔、大阪に住んでいる頃、家から坂道を上がった所に散髪やさんが有った。母かおなごっさんは私を連れて行き、散髪屋に預けたら帰ってしまう。
私は不安で余り良い気分ではない。椅子の上に子供用の台を乗せて座らされた。背もたれを後ろに寝かせられて眉毛の辺りを剃ってもらうのも嫌だった。散髪屋のおばちゃんは、私は風邪を引いていて、鼻の穴からハナクソがのぞいているのを見て「とうちゃん,仰山ハナクソ溜まってまっせ。」と耳かきでハナクソをほじくり出した。
「やめて!いやや!」とよう言わず、じっと耐えていたが子供心に屈辱を感じて、迎えが来て家に帰るや母に「散髪屋のおばちゃんが耳かきで鼻の掃除しはってん。嫌やった。」と訴えたら、「耳かきでハナクソ取るやて汚いことしはるね。もう耳掃除してもろたらあかんわ。(昔は散髪屋さんで耳かきのサービスが有ったのだろうか,その辺の記憶はあやふやだが。)」と見当違いのことを怒ったので、私はやるせない気分になったのだった。
田舎に引っ越してからの散髪屋さんは、N医院の並びで西に数軒隣りに有った。ちょっと怖い顔をしたおじさんだったが、優しかった。屈辱的なハナクソ取りなどしなかった。私はいつも妹と手をつないで,散髪代の5円玉をしっかりにぎって、ワカメちゃんカットをしてもらいに行ったのだった。