a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

長男家族との同居

中学校の友達Aやちゃんは、昨年夫と夫の姉を見送って一人になった。5人の子供を育て上げて、結婚させて、娘のお産と子育てを手伝って、長年家族の為に身を粉にして働いて来た。
ようやく気楽になって、同期生と旅行したりするのも自由になって、羽根を伸ばし始めたところだ。
ところが、最近ご長男の家族が「お母さん一人で寂しいやろ?それに心配や」と同居してきたのだ。
彼女は優しいから、うっかり許可して一緒に住んでしまって「早まったわ」と言っている。
食べたくなったので、ししゃもを買って冷蔵庫に入れておいたら、夜お膳に並んだのは、油で揚げて胡麻をまぶした、ししゃもの変わり果てた姿だった。「お姑さんのししゃも使わせて頂きました」とお嫁さんは言った。
鮭の切り身も挟み上げになって、お腹に詰め物がされていた。
「お姑さん、どうぞ楽をなさって下さい」と料理好きなお嫁さんは支度をして食べさせてくれるのだが。
Aやちゃんはまだ、お嫁さんとは他人行儀に付き合っているようで、不満はよう言わないみたい。「息子に言うたら、自分で言い、というけど、よういわんねん」。
料理だけでなく他にも不満が有るらしい。
これから長いのやから、はっきり言った方が良いと友達は一様に言った。
ええかっこせんと、自分をさらけ出して楽しく暮らさなあかん。
魚に『料理に使わないで』とか『Aやのししゃも』と張り紙しといたら?とも。
高校生の居る家族と70過ぎのAやちゃんとでは食べるものは全然違うから、食事は別にした方が良いと思う。
息子さんは同居できてほっとして嬉しそうなのだが、何が本当の親孝行なのか解っていない。