a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

姉の夜遊び

H子姉からメールが届いて、土曜日友達の能面の展覧会を見た後食事して、家に帰ったら10時だったのでびっくりしたと有った。
H子姉は2ヶ月前に夫を亡くした。悲しみに明け暮れている毎日だったので、リーガロイヤルで10人もの友達と楽しくおしゃべりに興じている姉を想像して嬉しくなった。
姉は超真面目、良妻賢母の典型。修身の教科書(古い!)に載せても良い位の女性なのである。
妹の私は、真面目なのは同じだけれど、遊ぶのも大好きで、姉からは「あの子は夜遊びして不良や」と言われ続けて来た。
私達の母は明治生まれだから、当然夫を留守番させて夜主婦が出掛けるなんてなりませぬ。と堅く戒められていたから、夜おおっぴらにコーラスの練習やコンサートや同窓会に出る様になったのは母が亡くなってからである。
夫は自分も午前様で帰宅する常連だったから、私の夜の外出は許してくれていた。
亡くなったH子姉の主人はどうだったのだろう。
姉が自分から主婦たるもの夜は出掛けてはいけない、と縛っていた所も有るのではと思うふしも有る。
姉の同級生達に逢うと「Hちゃんは旦那さん孝行やから、誘ってもあかんのよ」といつも淋しがっていた。
ようやく自由の身になって、10時に帰宅して神棚の義兄に「ごめんね」と謝ったというのがいじらしい。
返事のメールには、夜遊びに慣れていない姉に、夜道に気をつける事、家に灯りを付けて出る事、などなどアドバイスをしておいた。