a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

優しい人達

夫は今日も少し進歩していた。俳句誌の主宰、Mさんが見舞って下さって呼びかけて下さったら、目を開けてじっと見つめていた。解ったようだった。
ICUのベッドの両側でMさんとしゃべっていたら、自分も仲間に入りたいのか唸っていた。Mさんは安心された様子。
明日からパジャマに着替えて、そろそろリハビリに入るらしい。
看護士さん達は優しい。ロビーでMさんを待つため座っていると、夫の担当の看護士さんが前を歩いて行った。挨拶したら、わざわざ戻って来て「Aさん、ちゃんと寝てますか?ご飯もしっかり食べてますか?看護士達皆で心配しているよ」と言った。
優しさに涙が出そうになる。
今日はタクシーに乗って行った。家に迎えに来てくれた運転手さんが「お宅の庭はいつ見てもよろしいな、夏の水やり大変でしたやろ。モダンでよろしいわ」とお世辞を言ってくれた。「うちは田舎やけど、嫁はんが虫がイヤや言うて槙の木を下から切ってしもたんでっせ。木は茂らしとかんと夏は暑いでんな。お宅は見てるだけで涼しそうや」と褒め上手。
人間は言葉が大事。自分で気付かずに発した言葉で人を傷付けることもあるけれど、優しい言葉は心の傷を癒してくれる特効薬だ。
帰宅後H子姉に報告の電話をする。喜んでくれて今日は泣かなかった。良いニュースも泣き虫用に良く効く薬だなと思った。