今日１０月９日は娘の誕生日。産まれた日は日曜日だった。晴れていて病院の近くの小学校では運動会をやっていた。ピストルの音や歓声が聞こえて来て、その音までが赤ん坊の誕生を祝福してくれているように感じて幸せだった。
妊娠中に何度も切迫流産の危機が有って、実家で長く安静にしていた。自分の家に帰ってからも、妹や実家からお手伝いさんに来てもらって大層にしてやっと産まれたのだった。
いつも娘の誕生日は、メールで「おめでとう」と言い、娘から「産んでくれてありがとう」と電話が掛かってきていた。
今年の誕生日は何年振りかで一緒の家で寝起きして迎えた。
朝、起きたら娘が「今日は私の誕生日や、おめでとうと言ってよ」と言った。
「誕生日おめでとう」と言ったけど、面と向って言うのは変な具合。
朝から病院に行く。
予定では胃カメラを使って、胃瘻をする筈だったが、CTでは解らなかった腸の位置の具合で出来なかった。
午後、介護保険の認定調査員が役所から出向いて下さって、夫の状態を見て下さった。
優しい人だった。家に連れ帰って看病をするのは無理だとおっしゃった。
娘は着の身着のままで帰国しているので、洋服を買いに行く。
誕生日のお祝いにベストとコートを買ってやった。私はスカートを買った。安くておしゃれなのが買えた。
誕生日祝いのディナーはくたびれたのでケータリングにした。今は出前もインターネットなのである。
