a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

電話の声

声の記憶というのが有る。
電話から流れて来る声を聞くと誰か解る。
今日は受話器を取っただけで懐かしい人からとすぐに解って、嬉しくなる様な電話が2件掛かって来た。
1件は、夫の幼友達のきっこちゃん。小学校の同窓生だ。夫の世代は男女共学を知らないから、女の子の友だちは唯一小学校の同窓生だけなのだ。
きっこちゃんは、また弟さんが偶然私の小学校6年生の同級生で、11月に同窓会を予定していて、その案内が東京在住の弟さんのもとへも行ったのだった。
今日の電話は、その弟さんがこの春亡くなったという知らせだった。
きっこちゃんは80才。まだまだ元気でいてね。といって電話を切ったが、もうこれで、きっこちゃんと私の繋がりは無くなってしまったことになる。
懐かしいお声を聞くことも無いだろう。

もう1件は、夫の俳句の友だちTさんだった。告別式にも弔辞を読んで下さった一番の仲良しだったが、電話をする用事も無くなってしまっていたから、久しぶりに電話を貰って嬉しかった。
内容は、阪神タイガースが優勝を逃して残念だというものだが、何時もTさんと夫はゲームが終わって、タイガースが勝った時は電話をし合っていた。
今年は、もしかして・・・と淡い期待を持ちつつ、もし優勝を決めたらTさんに電話しよう。と娘と話をしていたのだった。
それは、実現出来なかったのだが、Tさんは、まだ句会の度に夫のことが仲間の話題に上るのだとおっしゃった。夫のことが懐かしく私に電話を下さったのだった。

最近は、友だちとも電話よりメールのやり取りが多く、電話が掛かっても、不動産のセールスばかりで、受話器を取るのが嫌なのだが、懐かしいふたりの声をお聞きして嬉しい日だった。