a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

「カラマーゾフの兄弟」

やっと(途中で何度も寝てしまったから)録画しておいた「カラマーゾフの兄弟」を観た。
4時間余りの大作である。
と言ってもドフトエフスキーの原作を思えば、ダイジェストでしか無い。
1969年のソ連映画。イワン・プィリエフ脚本監督。途中で監督は亡くなったので、最後は2人の主演俳優が作ったらしい。
映画での物語の中心は、父親殺し、と長男ミーチャとグルーシェンカの恋、と最後の裁判。
地主である父ヒョードルカラマーゾフはハチャメチャな男で妻は居ない。
退役軍人の長男ドミートリー(ミーチャ)は先妻の子、イヴァンとアリョーシャは後妻の子。父ヒョードルカラマーゾフは乞食女にも子を生し、その子スメルジャコフを料理人として働かせている。
その上父は、魅力的な女グルーシェンカをも我がものにしようとしている。彼女は長男ミーチャの恋人である。
次男のイヴァンは教養も有り理性的だが、神を信じていない。スメルジャコフは彼に影響されて無神論者である。
3男アリョーシャは聖職者である。映画では深く描かれていない。
ミーチャがやけくそに散財している間に父が殺され、ミーチャは殺人の疑いで捕らえられた。
映画は最終段階、裁判の場面で盛上がる。
洗練された映画ではないが、わかりやすく面白かった。所々でロシアの旋律の音楽が物悲しく効果を出している。
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