a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

最近観た映画

「恐怖の報酬」
1954年、フランス映画。
昼ご飯を終ってテレビをつけたらBSで時たま古くて面白い映画を放映する。
昨日はこれを観ることにした。
同じアンリ・ジョルジュ・クルーゾの「悪魔の様な女」という怖〜い映画を昔観た記憶が、この映画を見る勇気が無くて今日に至っている。もう怖いものが無くなったこの歳になったので、観ることにした。
勿論モノクロだが、イヴモンタンの素敵なこと。
ヴェネズエラの荒れ果てた町に食いはぐれた怪しげな人々がたむろしている。
お金が欲しさに、トラックに積んだ大量のニトログリセリンを運ぶ仕事を引き受けた4にんの男。
スリル満点なのは勿論のこと、普段大きな口を叩いている男が恐怖のあまり身体の不調を訴えたりする。
とても面白い映画だった。あらすじも知らずに観たのだが、多分そうなるだろうと思ったらその通りに物語が展開して、楽しい面白い映画だった。
最後は何故かウインナーワルツで終った。
恐怖の報酬 HDニューマスター版 [DVD]
「八月のメモアール(The War)」
1995年作。ミシシッピー洲の貧しい町が舞台。
ベトナムから帰った父(ケビンコスナー)は身体にも心にも大きな傷を負って家族の元に戻った。しばらく精神病院に入院したので、その為にまともな職業に就けない。
家は強制撤去で壊されてしまった。全て戦争の所為である。
姉と弟は貧しいながらものびのび大きくなっている。
人間のためだと思って行った戦争なのに、人間を殺すのが目的となった戦争というもののことを、父は息子ステューに教えるのだった。
辛抱をすれば必ず神様は奇蹟は起こして下さることをステューは理解した。
姉弟は近所の悪ガキ兄弟5人といつも争っている。
この子たちも貧しく母がいなくて不幸なのだ。この兄弟の末のビリーがなんとも可愛い。
素晴らしい最後のシーン。佳い映画だった。
8月のメモワール [DVD]