「ひとり子さえ」
創世記２２：１〜１４
アブラハム物語 つづき
神はアブラハムを最大の試練に会わされた。
「あなたの愛しているひとり子イサクをいけにえとして捧げよ」と神は仰せられたのであった。
アブラハムは神に従って、刀を持って我が子イサクをほふろうとした。
レンブラント作「イサクの犠牲」
・アブラハムはここで２つの過酷な試練を経験する。
①神から残酷な命令を受けた。
②神の意図が分からない苦しみ。
・いったい神はこの試練を何故お与えになるのか。
あなたの子、あなたの愛するひとり子 ２節
愛する子は神が与えて下さったものだ。
しかし、神が下さったものを大切にするあまり執着が生まれてくる。
全てのものは神から与えられたものなのに、それにしがみつくのが人間である。
この試練はその問いかけである。
・どのように乗り越えられたか。
神が約束されて与えられた子であるイサク。
捧げてしまえばその約束も終わってしまうだろう。
この答えはヘブル１１：１７にある。
アブラハムは神には死者を蘇らせる力がある、と考えた。
それで彼は死者の中からイサクを取り戻した。とある。
神の命令は間違いない。復活があると信じて神に従ったのである。
アブラハムが信仰の父と言われる所以である。
イサクをほふろうとした場所モリヤの地は後にゴルゴダの丘であり、ソロモンの神殿があった場所でもある。
あなたのイサクは何ですか。
