a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

あほの長糸、かしこの小糸

2階の仕事部屋で縫い物をした。
最近はちょっとした縫い物でも時間がかかることおびただしい。
目が悪くなった所為で、針の糸を通すのに時間が掛かるからだ。


私の祖母は、私が子供の頃既に80才を超えていたので、目が見えにくかったのだろう。
良く針の糸を通すお手伝いをした。
針山に50本の針が刺さっていて、それはいつも数えられて、1本でも足りないと大騒ぎで探した。
「誰ぞの足に刺さったらえらいこっちゃ」と云って見つかるまで探した。


子供の目と指先は器用で(私のこと)次々糸を通して行く。祖母はそれで1日中座って針仕事をしていたのだった。
その頃「あほの長糸、かしこの小糸」という言葉を知った。
針の糸を通すのが面倒だから糸を長くしておくと、縫っている間に糸が絡まって却って時間を食う。手間を惜しまず短めの糸で縫い、再々新しく糸を通すのが良い。という教えであった。
いつも針を使うとき心の中に聞こえていた祖母のことば。
目が悪くなった今、本当は長が〜く糸を切りたい所だけれど、あほの長糸〜と言いながら時間をかけて針に糸を通して縫い物を楽しんだ。


午後大雨の中車でスーパーへ。歯医者に行く。
竜巻警報も出たりしたので雨戸を閉め切る。