終戦の時は8歳(小学校3年生)だった。
終戦後の混乱の中で、女性のために雑誌を創った経緯を取り上げている朝ドラ「とと姉ちゃん」。
怖い編集長は「花森安治」がモデルである。
「暮しの手帖」は大人の女性向けで、少女のために創った雑誌に「ひまわり」があった。姉が買ったのを見せてもらっていて、中学生になって自分で買うようになった。
復刻版が出た時に懐かしいので創刊号から求めた。
その中に、昭和23年頃(まだ終戦から3年しか経っていない)に花森安治氏のイラスト付き記事を見つけた。
また別の号にもインテリアの工夫の記事が。
ランプ、デコレイティブな鏡、、マリーローランサンの絵、何も無かった食べ物さえも無かった当時の少女達には夢のような世界であった。
「ひまわり」はいつの間にか廃刊になってしまったが、幼い私に夢を与えてくれた雑誌なのである。
この夢の部屋は、夜になるとミシンは戸棚にしまい、左側からベッドが引き出せる。
楽しいアイデアがいっぱいなのである。
実際に実行するのは無理でも想像するだけで幸せになってくる。
いつかは私もこんな素敵な部屋に住みたい、と大勢の少女達は夢見たことだろう。