婦人聖書の集いより
(8月5日)
マタイ5:38-42
この箇所は「目には目を」は有名な箇所で、クリスチャンでなくても知っている。
本来の意味を学ぶ。
1、本来の意味
この意味を尋ねると、大抵の人は「目をやられたら目をやり返せ」と答える。
「同態復讐法」と考えるがこれは本来の意味と違う。
出エジプト記21:22-25→「同態償い法」
加害者が悪を行なった場合、被害者に対し自ら「申し訳ない」と認め償いをするほどの痛みを償う教えが、いつの間にか被害者の方から加害者に復讐するあり方を教える理解にすり替わってしまった。
2、キリストの考え
では被害者はどうあれば良いのか。
わたしはあなたがたに言います。
悪い者に手向かってはいけません。
あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。39節
この箇所は公の訴訟に関する教えではなく。私的な関係における教えである。
公の訴訟に関しては正統な決着をパウロも求めている。
使徒16:37
それに対しここでの教えは私的な被害者の立場における教えである。
・復讐はやめなさい。
「右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい」39節
これは同じく打ち返して応酬するのではなく復讐はするな、という当時の誇張的表現である。
復讐は神がなさることである。ローマ12:19
・悪に対して善で勝ちなさい。
上着もやりなさい。40 二ミリオン行きなさい。41 与えなさい。42節
横暴なものからの理不尽な要求に、不満を持ちながら渋々応じることが多い。
しかし、解決しないし悪循環の繰り返しになる。
そこでキリストは全く別の道を教えられた。
「悪に対して善で勝つ」道。
これこそ神の喜ばれる道であり、神の慰めと自らも満足でき。また時に考えられない良い解決法が与えられる。
主は、人の行いを喜ぶ時、
その人の敵をも、その人と和らがせる。 箴言16:7