夫が天国に行ってから9年が経った。
21日の早朝に天に召された。
今日のように寒い日だったかどうか余り覚えていない。
牧師先生が病院へ来てくださってお祈りをしてくださったあと、葬儀社への手配もしてくださった。
呆然としている娘と私を力づけてくださった。
間も無く夫は我が家に葬儀社によって搬送されて、丸一日家で別れの時が持てた。
昨日観た映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の中に、主人公が兄の死を聞いて病院へ駆けつけるシーンが有ったけれど、頼りにしている兄の死に途方に暮れている彼に、医者が「葬儀社への連絡先を教えますよ」と言ってたのはおかしかった。
息を引き取ってすぐに冷凍人間にされてしまうのも凄いけれど、冷たく凍った兄に頬ずりしている姿も哀れを誘う。
主人公は短気ですぐ切れるし無愛想だ。
過去にとても辛い経験をしているので、それを知ったあとは彼の行為の全てが納得できる。
珍しく涙が溢れた。
すぐれた映画だった。