平成という時代が終わろうとしている。
29年前、家族とハワイに滞在中に昭和天皇の崩御のニュースを聞いた。
レストランで人々がお悔やみを言ってくれたのを思い出す。
平成という年号は帰りの飛行機の中で聞いた。
余り好きな漢字じゃなくてがっかりした。
公の書類の他は全て西暦で記入した。生年月日も・・・頑固な私。
今思えば「平らに成る」て良い言葉だったのだ。
昭和の終わり、バブルが膨らんで居た。
人々はお金に目が眩んで狂っていた。
夫が平成元年に買った土地は瞬く間に倍の値段になって、得をした気分になったけれど、間も無く弾けて、買った値段より下がってしまった(ー ー;)
夫の意向で建てた家は私の手に余る大きな家だった。
近くに教会が有って牧師夫妻と知り合った。
当時、教会にはアメリカから宣教師が来ていて英会話教室が有った。
娘の勧めで私も参加した。
英語は苦手だし、もともと日本語で喋るのも嫌いなのに英語で喋るなんて・・・無理、無理と思っていたのにドーリー先生とすぐ仲良しになった。
夫はパーティ好きでよく人が集まったし、泊り客も多かった。
2人で住むには大きすぎると不服だったけれど、いつでも誰にでも泊まってもらえる良い家を私に残してくれたと今では夫に感謝している。
夫は18年機嫌よく暮らして、クリスチャンになって先に天国へ行ってしまった。
私はこの地で教会に礼拝に行けるようになったし、沢山知り合いが出来たし、犬も猫も飼えたし、平成は良かった。
お金も物も必要ない。
少しのお金があって静かに健康に暮らせるのが一番良い。
天皇皇后がご成婚された同じ年の5月に私たちも結婚した。
年老いてお互いにいたわり合って公務をされている姿を拝見すると胸が熱くなる。
平成は戦争が無くて平和な歳月だった。
地震や津波などの大災害は多かったけれど、あの戦争とは比較にならない。
次の御代も祝福されますように。