a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

懐かしい映画

風邪は治った^ ^。

お天気が良いのでスーパーまで買い物にも出かけた。

 

映画好きの私は毎日最低2本は観る。

昨日見たのは、

砂の器」1974年製作 松本清張原作 野村芳太郎監督

<あの頃映画> 砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]

 

今から45年前に、新しいマンションに引っ越しをした。

お隣の奥さんは私より3才年上で、お芝居や宝塚や映画やコンサートが好きで良く出かけるような人だった。

子供が二人有るのに、カラヤンのコンサートとかフィッシャー=ディースカウが大阪に来たとなると高価なチケットを買って聴きに行った。

彼女のご主人は寛容な方で「聴くチャンスは2度と無いかも知れないから行っておいで」と気持ち良く子供達の面倒を見ながら留守番をするような人だった。

ある日「民藝」の芝居に誘われた。

「子供を置いて行かれへん」と断ると「ええやん、うちの人に一緒に見さすから」と言って、本当にうちの娘も夕食をお隣で食べさせてもらったのだ。

 

そんな彼女に「映画を観に行こう」と誘われて観たのが「砂の器」。

彼女は加藤剛の熱烈なファンだった。

南の浪花座だったかな~ちょっと自信は無いけれど映画は印象に残った。

松本清張の小説はよく読んでいたので、内容と犯人は知っている。

男前のピアニストに加藤剛、刑事に丹波哲郎森田健作、汚いお遍路の男が加藤嘉、ピアニストの後援者が佐分利信

カメダという言葉と東北訛りがキーワードだ。それと中央線の車窓から細かくちぎった白い布を捨てる女。

 

今回、久しぶりに観たら脇役に達者な役者さんが沢山出ていて楽しかった。

緒形拳は人の良いお巡りさんでニコニコ顔が可愛い。

渥美清の映画館のおじさん。寅さん映画の御前様も巻紙に達筆なお手紙を書いている。

深刻な内容なのに今では私には懐かしい面白い映画になってしまった。

しかしながら、懐かしい俳優は殆ど死んでしまったのである。

 

隣で一緒に観た娘には「思い出しても先をしゃべったらあかん」と強く釘を刺されている。

口にチャックをして観た。

昔、映画の後でもう一度原作を読み返した記憶がある。

若い時は目も良かったし時間もたっぷり有ったからなあ。