今日、74年目の広島原爆の日。
夕方、読書をしているとC.Nさんが来た。
(今日からイニシャルで書くことにした。というのもNさんでは誰か判らないし、私にはNさんという友達が沢山いて、後で自分でもこれは誰のことかいな?と判らなくなることもあるから)。
C.Nさんは混声合唱団に長い間一緒に歌ってきた親友。年は81才。
お茶を飲みながらしゃべる。
この話先月も聞いたわ〜というようなことも再々有るけれど、それはお互い良し、ということにして滑舌の訓練が出来る。
彼女とは合唱団の演奏会で8月の広島に行ったことがある。
40年位昔のことだ。
原民喜の詩「永遠のみどり」を終曲において、他の6人の詩(栗原貞子など)を外山雄三が作曲した混声合唱のための組曲「永遠のみどり」を歌った。
冷房も無い広島大学で合同練習をしたこと、汗をかきながら思いを込めて声を限りに歌ったことを思い出す。
その時初めて原爆資料館にも行った。
原爆ドームは想像より小さくて、涙が出て止まらなかった。
あの時のメンバーは殆ど会うことは無いけれど、彼女とはずーっと仲良しだ。
でもそろそろ車を手放す日が近くなって、そうなれば気軽に会いに来てくれることも無くなってしまうかと思うと寂しいのである。
「永遠のみどり」原民喜・詩
ヒロシマのデルタに
若葉うづまけ
死と焔(ほのお)の記憶に
よき祈りよ こもれ
とわのみどりを
永遠(とわ)のみどりを
ヒロシマのデルタに
若葉 したたれ