a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

アブラハムの生涯(4)ー「損得のどんでん返し」

どこにも出かけずに、本棚の断捨離。

午後はテレビの前で過ごした。

今日のドラマ「アウトランダー」では、250年前には船の中で天然痘かも知れない赤ん坊が見つかった時、船長は海へ放り投げた。

乗客が感染するから・・・という理由で、嘆いて母親も海に飛び込んで死んだ・・・。

という残酷なエピソードが有ったが、船の中の感染症は昔から難儀なものだったと思われる。

 

 

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アブラハムの生涯(4)ー「損得のどんでん返し」

 

聖書 創世記13:2-18

普通は損か得か考える。

ところがアブラハムは最初から敢えて損を選んだ。

どんな考えが有ってのことだろう?

 

1、土地の優先権をロトに譲るアブラハム

アブラムは、エジプトを出た。

甥のロトも一緒だった。

アブラムは家畜と銀と金とに非常に富んでいた。

ロトが成長し、一緒に住むにも事業をするにも、その地は十分でなかった。

アブラムの家畜の牧者とロトの家畜の牧者たちに争いが起こった。

アブラムはロトに独立させたいと思い、別れることを提案し、土地を選ぶ優先権をロトに与えた。8、9

 

するとロトは良い方の土地を選び、移動した。

互いに別れた。10、11

 

このロトの選択は恩義をわきまえない厚かましいさである。

ロトはアブラムによって今日の成功に導かれた恩人である。

本来なら、

「伯父さんは僕の恩人です。僕が今日あるのは伯父さんのお陰です。

どうぞ先に選んでください」

と言うべきであろう。

 

2、アブラハムの考え=目標は損得より平和

目先の欲で土地を選択したロトに対して、こうも優先権を譲る考えは何処にあるのだろう。

アブラハムの最終目的は「争いのないようにしてくれ

平和が目標。

人間の成熟度は損得に生きるよりも、争いの無い平和が保てるかどうかである。

 あなたがたは。自分に関する限り、

 すべての人と平和を保ちなさい。  ローマ12:18

 

3、損をしたようで、結果は得をしたアブラハム

ロトは20年後、火山爆発で財産を手放して脱出する悲劇を招く。

一方、アブラハムはロトが選んだ土地さえ転がり込むことになった。

 受けるより与える方が幸いである。 使徒20:35

というイエス様の言葉を身を以て経験したのだった。