寒い日になった。
母の着物でドレスを作ろうとほどき始める。
４０代の時の訪問着だがものすごく地味である。
私は和服としてなら絶対に着ることは無いだろう。
デザイン次第で良いドレスになるかも知れない。
でも、母はかなり小さかったから、もしかしたら充分寸法が無いかも知れない。
などなど考えながらほどく。
プランを立てている間が楽しい。デザインをあれこれ考える。
年賀状が毎日ぽつりぽつりと来る。
年が明けてから書く人の分と返事の分だ。
元日に来たのに又くれた人がいる。
彼は開業医で賢い人なのだ。
だが、私の賀状を受け取って出したかどうか解らなくなったのだ。
解らない時は出さない方が良い。
でも彼は優しくて真面目な人だからそんな時はきっと悩むのだ。
賢い人でも間違うのだからちょっと安心した。
