a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

グランマ・モーゼズ

グランマ・モーゼズ

時々雪がちらつく寒い日だった。
夫は朝はやく京都へ吟行に出かけた。
ゆっくり新聞を読む。
此の所毎日の津波の悲惨なニュースで胸が塞がる。
その中でちょっとほっとするニュースが有った。
地震から津波が襲って来る間に、動物達は高い方へ逃げたそうだ。
動物に備わったセンサーが、海水の異状を察知したのだ。
象も山の方へ逃げたのだ。
タイで象が後片付けのために働いている写真が載っていた。
教育テレビの日曜美術館を見た。
グランマ・モーゼズを取り上げていたのだ。
昨年娘がバーモンド州のベニングトン美術館に行って画集を買って送ってくれた。
時々ページを捲るが、色彩が底抜けに明るく素朴な絵が気持ちを和ましてくれる。
彼女は70才を過ぎてから油絵を描き始めたのだ。
しかもリュウマチで針が持てず刺繍が出来なくなったという理由からである。
彼女は貧しい農村の生まれでこまごました昔の農村の暮しが描かれている。
私の好きな挿し絵画家、ターシャ・テューダーはボストンの裕福な生まれで、描く絵も洗練されていて随分違う。
でも、どちらも高齢になっても創作を続ける姿勢は素晴らしいと思う。
3月にはグランマ・モーゼズの展覧会が京都にも来るので行こうと思う。