a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

戦争中の事

a-doll2005-03-28

いよいよ花粉症のシーズンがやって来た。
ベッドから出た瞬間に20回も続けてくしゃみをする。かなりエネルーギーを消費するからこれってダイエットに良いかも。しかし喉に負担がかかるので声には悪影響が有る。オペラ歌手で無くて良かった。
夫のくしゃみはもっと凄い。
ご町内に響き渡るような大きなくしゃみだ。
そうしたら、筋向かいの家から、ご主人も花粉症かして、でかいくしゃみが聞こえて来た。
今日は一日中雨だった。
夕方英会話レッスン、先週の卒業50年記念の同窓会の話をしたらリックは計算して「そしたら、68才?」と言ってびっくりしていた。
そこまで年いってると思わなかったらしい。
そこで今日は戦争中の話しになった。
Nさんは私と同じ年なので話しが一致する。彼女は岩国の出身で8月6日は広島から灰が飛んで来たと言った。
私は小学校の3年生だった。戦争が始まる前に郊外に転宅していたから、疎開はしなくても良かった。
郊外に居ても、爆撃機は目的地の大阪市内に行く途中上空を飛んで行く。
空襲のサイレンが鳴ったら、学校はストップして急いで家に帰らなくてはならない。
でも私は電車で通学をしていたから、友達の家の防空壕に入れてもらった。
警報が解除したら電車の線路をトコトコ歩いて家まで帰った。
真夜中に警報が鳴ると眠くても起きて防空頭巾(ヘルメットなんかは無い)を被って庭の防空壕に解除のサイレンが鳴るまで避難する。
恐ろしくて辛かった。
又、食料が無くいつも飢えていたこと、着る物も無く、運動靴もなく北朝鮮の子供達と変わらない程皆貧しくて哀れだったことなど思い出してしゃべっていたら皆なんか悲しくなって来た。
アメリカ人のしかも若いリックはそんな話は始めて聞いたとショックを受けていた。
「では、明るい気分になる物を見て!」とバックから何か出して来た。
見ると、それはいつもレッスンのセッティングをしている私への感謝のプレゼントだった。
プレゼントは「赤毛のアンの手作りブック」という写真入りの可愛い本だった。
T子さんはリックの気持ちに感動して涙が出そうと言った。私も嬉しくて本当に涙が出た。
いつも私へのプレゼントは何にしょうか?と悩まなくてもすぐ見つかるのだと言った。
女の子らしいのが良いんだとも言った。