a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

ドレスの寸法直し

私のコーラスグループは9月に合唱フェスティバルに出演する。ステージではおそろいのドレスを着るが、1年の間に痩せたと言う人も居て、その為に新しく買う人、メーカーに頼んでお直しをしてもらう人、と様々で私の様に自分で寸法直しをする人は余り居ない。うっかりそのことを言ったら「ええーっ自分で直せるの?」とえらくびっくりされた。別の人が言った。「この世代の方は洋裁が出来はるのよ。」と褒められてるのか馬鹿にされてるのか、ちょっぴりむかっとする。
50年前の私の娘の頃は、花嫁修業といって家庭の主婦に必要なスキルを身につけるのは常識だった。洋裁も出来ない嫁は能無しと馬鹿にされた時代だ。
「3年洋裁学校に行ったから師範の資格が有るのよ。」と言ったら、今度は「勿体ない、教えはったらええのに。」と言われてしまった。
私達より後の世代では、お月謝を払って習う、お免状をもらったらそれを教えて元を取る、という図式になるようだ。茶道も花道も書道も日本舞踊も。お稽古ごとから道を究めたいという人も居たが、私の結婚した家ではそれは不可能だった。
それはともかく、人に頼まずに自分で出来て高い手間賃を払わずに済むのは、若いときに覚えたスキルが今も役立っているということだ。お月謝を払って習わしてくれた親に感謝する。