a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

離れ座敷

a-doll2007-07-03

一昨日の写真は実家の離れの縁側で写している。
戦後T子姉が結婚して(正式には婿養子を取って)新居に住んでいたのを、2人目の子供が産まれるから大変だろうと実家に同居することになって、父は裏に離れを増築した。2部屋とお手洗い、縁側の突き当たりの奥には広い納戸がある。
離れと言っても繋がっているし、母屋との間の板の間に机が3個有って、私達はそこで勉強していたから、プライバシーなんか無い。義兄はきっと家に帰っても寛げなかっただろう。
義兄は、戦後復員してすぐ父の会社に入った。頭が切れるし父はすっかり惚れ込んでしまった。自分の片腕になってくれると思ったし、長女のT子が可愛くて手放せなかったから、ついでにお婿さんとして家に取り込んでしまったのだ。
ハンサムで穏やかな人なので、T子姉は勿論異存はない。T子姉はイケメンが好きだったから、それまでのいくつかの縁談もまとまらず、義兄との話が出た時は嬉しくて「まるで雲の上を歩いている様な気分だった」と後々話してくれたものだ。
私達にも優しくて、中之島の朝日会館へロシア映画『シベリア物語』を観に連れてくれたし、「勉強よう頑張ってるね」と時々ケーキを買って来てくれた。
憲法が発布されて、憲法のポスターのコンクールが有ったときにアドバイスをくれたのも義兄だ。お陰で私はコンクールで優勝した。
同居していたのは極数年の間だけで、すぐ又転宅して行った。やはり同居は無理が有ったのだろうと思う。
そして離れだけが残った。
その後は下宿先から戻って来た兄の部屋になったり、兄が居なくなればM子姉ちゃんの、と変化したが私の部屋になった事は無い。
ずっと後に結婚してから実家に戻ると、この部屋が客室になっていて泊まらせてもらったのである。
今日は蒸し暑くて少々ばて気味。病院に乳がんの治療薬アリミテックス2ヶ月分貰って来ただけで、午後は昼寝と読書ですごした。