a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

カレーライスの思い出

カレーライスで思い出した。また昔の事。
戦後しばらくするとカレーライスの献立が再々出て来た。お手伝いの?ちゃん(名前が出て来ない)。柄の大きい掃除好きなお手伝いさんだったけれど、料理も上手だった。彼女が良くカレーを炊いてくれた。
学校から帰ると良い匂いが漂っている。「あっ、カレーだ!」と気付き嬉しくなる。大きな鍋に一杯のカレーがぐつぐつ煮えている。
今の様にルーなんて無かったから、メリケン粉をカレー粉に混ぜて作っていた。物置にはいつでもジャガイモや玉葱が沢山有ったので、野菜も牛肉もたっぷり入ったカレーライスだった。
後になって、バターで玉葱やメリケン粉を炒めて作ったけれど、最初の頃は炊いた、というカレーライスだったけれど本当に美味しかった。
待ちきれなくて、いそいそとご飯の支度を手伝って食べる。何と言う美味しさ。いつでもお変わりをして2皿食べたのだった。
翌朝、「まだ残ってる?」と聞いてまたカレーを食べてから学校に行った。
今でも時々カレーライスを食べたくなるのは、あの頃の名残。今のカレーライスは比べ物にならない位美味しい筈だけど、私はあの頃食べたカレーライスが最高に美味しかったなと今でも思うのだ。