a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

毛糸の思い出

姪のSakuraちゃんがブログで毛糸の『かせ繰り機』について書いていた。
懐かしいなあ。
今から40年位前までは私も使っていた。写真のとはちょっと形が違うけれど、やはり観覧車の様なのを使っていた記憶が有る。
それは私に娘が産まれた頃からしばらくの間の事で、編み機も流行っていて使った。それで娘のレギンスやセーターを編んだのだ。

それよりもっと前、私が子供の頃セーターは全部手編みだった。
新しいセーターなんか、どこにも売ってなかった時代。
古いのや、小さくなったセーターを解いて束にして洗う。竿竹には色とりどりの毛糸の束が干された。それを玉にする時子供のお手伝いの手が必要になったのである。
子供は座って両手を毛糸の束に通して広げると、向い側に座った母か姉がくるくると毛糸の玉を作る。
繰りやすい様に、手首を曲げたり左右の手を上下に動かす必要が有る。くたびれて動かさずにぼおっとしていると「これ!ちゃんとしなはれんか!」と叱られる。
我が家では母がセーター類を編むのでは無く、編みやさんに頼んだ。
洋服の仕立てと同じで、毛糸を編むのを仕事にして居た人も有ったのだ。(今も有るよね)。
持って行った毛糸が足らないと、襟と袖と裾は別の色の毛糸を足したり、又は2枚を1枚にしてボーダー柄になったり、市松模様になったりする。母が注文していた編み屋さんはセンスが良くて、いつもおしゃれなのが出来上がって来た。
一度等、かなり足らなかったと見えて、黄色のセーターなのだが胸から下と、袖は肘から手首までは茶色で、黄色の部分は縄編みで変化をつけて、襟の所に毛糸で作った茶色のリボンが飾ってあった。
小学校に着ていくと、職員室で数人の女の先生に取り囲まれて「ワー可愛いセーターやね」といじくり回されて恥ずかしく、でもちょっと得意になった記憶が有る。
秋になると毛糸の感触が心地良い。
Sakuraちゃんのブログから、たぐり寄せた懐かしい毛糸の思い出だ。