今日は美容院に行った。私の毛は超猫っ毛で、その上今はホルモン治療をしている所為でかなり量が少なくなっているから、パーマを掛けないとかなりみすぼらしくなるので、２ヶ月に１度は美容院に行く必要が有る。今日は毛染めもしてもらった。こちらは半年に１度で良いのだが。
私は気に入ったらとことん通い詰めるから、この美容院も長いので顔見知りの美容師さんが多く、くつろいで座っていられる。
今日はずっと、映画の話をして盛り上がった。彼女達は２０代なのでかなりずれるのが面白い。
アラン・ドロンを知らないのだ。
何でも最近テレビに出ていたらしい。「フランスの大物スターで有名な人らしいよ、昔の映像で見たら凄いハンサムやった。」
私が「アラン・ドロン？」と聞いたら「それそれ」。
最近の映画の話になると互角だ。私も彼女達に負けず結構見ているから会話が弾む。
ところが残念なことに私の頭は回転が遅いから「マッド・デイモンが出ていた映画で…」と詰まると、すかさず「『グッドウイルハンティング』ですか？」と若い子は反応が早い。こんな子がいつも傍に侍ってくれていたら便利だろうなと思う。
俳優の名前や映画の題名が出て来ない時すぐに解決出来る。えーっとえーっとと、ここ迄出かっかっているのに思い出せなくイライラしないで済む。「えーっとあの黒人の俳優で『ショーシャンクの空で』にも出ていた…」「モーガン・フリーマンでしょ」むちゃくちゃ便利だ。
「誰が好きなのですか？」と聞くので「ポール・ニューマンとかアンディ・ガルシアとか」と答えてももう一つピンと来ないらしい。
年齢の差が有り過ぎる。
しかし私は６０年前のジョニーワイズミラー主演の『ターザン』から始まって、何と沢山の映画を見て来た物よ、と今更ながら感動する。
楽しくしゃべっている内にいつの間にか頭は出来上がっていたのであった。
