a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

ノラ猫兄妹

毎日機嫌良く庭の掃除をしている。
昨年は何かと忙しく、庭は放ったらかしで少々荒れてしまった。荒れた庭に、昨年の5月のある日、ノラ猫が4匹の子ネコを連れて来た。クルミちゃんとほぼ同じ頃に産まれた様だ。庭のベンチで日向ぼっこをしている可愛い姿が見られた。母猫にすれば「ここは人が居無いし、安全そうだ。」と思ったのだろう。
私は心を鬼にして餌はやらなかった。
飼う責任が持てなかったからである。
それでも仔猫達は、餌はどこかで調達しているらしく、順調に大きくなって行った。

糞をするので、はいれない様に鬼針を巡らせたり、ノラ猫防止グッズを買って来て猫の通り道に置いたが、猫達は平気でその上を歩いている。
そして軒下の乾いた所を見つけて糞をしてくれるのだった。
寒い冬をどうして切り抜けたのか、どこで寝ていたのか知らないが。彼らは天気の良い日は、相変わらず何も植えていない植木鉢の土の上で丸くなって日向ぼっこをしていた。
母猫は仔猫だけを置いて早くに姿を消した。仔猫4匹(黄色のトラ耳丸、黒とグレーのトラ男前、途中でキムタクと改名、真っ黒なくろちゃん、の3匹の雄猫と雌猫の三毛のトラ猫まだらちゃん)が、春まで我が家の庭を午後の昼寝の場所にしてくれて1年が過ぎた。

最近ひどい縄張り争いが有って、タビシロとか首シロとかが出没、夜中に恐ろしい出入り(?)が有って、その内どの子も余り見かけなくなった。今は首シロが隣の空き家をねぐらにしている様だ。
今庭を掃除していると、彼らの残して行ったおみやげが有って、見ると糞の中に紙やビニールが混じっている。きっとごみを漁って一緒に食べてしまったのだろう。お腹をすかしているから、がつがつ何でも見境なくお腹に入れたのに違いない。
姿を見せなくなった彼らが哀れで仕方が無かった。餌を食べさすことが出来なかったのが悲しかった。

先日、加藤一二三氏が、ノラ猫を世話をして訴えられていたが、猫嫌いの人も世の中には居るし、猫アレルギーの人もいるだろう。でも飢えた猫を見殺しにするのもやるせない。元はと言えば、無責任に猫を捨てた人間に有るのだから。
とは云うものの、捨て猫の里親になって、4匹も家で飼っているMさんの真似は私には出来ない。
写真はキムタクと黒ちゃんと耳丸。


あの4匹兄妹は今頃どうしているのやら・・・。