a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

お隣さん

長い間、住む人も無く、荒れるに任せていた隣の庭に、男の人がふたり来て掃除を始めた。
門のところで声をかけたら、お隣の住人の息子さんと若い男性だった。息子さんは出て来ず若い男性が丁寧に挨拶したので驚いた。
始めて見た顔だったが「おばあちゃんはお元気になさっていますか?」と聞くと「祖母は先日亡くなりました」。と答えが返って来た。多分そうじゃないかと予想をして居たので、心の中で「むむなるほど」と思いながらお悔やみを言った。93才だったそうだ。
10年程顔を見なかったし、家は荒れ放題だった。
おばあさんが住んでいる時から汚い家だった。
お孫さんはきれい好きな性格のようで、この丁寧な掃除振りは目を見張る。

今後、売ってしまうのか、或は誰かが住むのか。隣りながら気になる問題である。

「今まで汚くしていて済みませんでした。何か有りましたらいつでも言って下さい」とお孫さんのまともなご挨拶に安心した。
今日まで息子さんからも、こんな挨拶は聞くことは無かったからである。
一度荒れた庭はすぐには美しくならない。
売りも住むも彼らの計画に無いなら、せめて月に1度こうして掃除をして欲しいと願う。