a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

「光のほうへ」

2010年デンマーク映画。素晴らしい作品だが観るのは辛い映画だ。
よほど元気でないと観ない方が良い。
主人公2人は兄弟。親の愛を知らずに育つ。母はアルコール中毒で育児を放棄しているから、赤ちゃんの弟にはまだ名前もついていない。万引きをしたミルクで弟の世話もしている。2人で赤ちゃんの名前をつけた。
教会でやるようにと名付けの儀式も行う。しかし赤ん坊の弟はまもなく死んだ。
決して2人の所為ではない。
その後数年経って2人とも社会の底辺から浮かび上がれず、兄は刑期を終えて出た来たばかり。弟は子どもを抱えて、これはヤク中だ。妻を交通事故で亡くしたと言っている。
2人共もがいても這い上がれない悲しさを持っている。
兄弟は長い間会わずに居たが、母親の死で再会する。
辛い物語だが、最後で光を求めて歩もうとする姿に救われる
光のほうへ [DVD]