a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

ハーモニーの中に居る幸せ

今日の朝刊に、小沢征爾さんのこんな談話が載っていた。
「みんなで響きをつくる快感を若い時に一度でも味わうと、一生音楽にとりつかれる。
美しいハーモニーの中に、自分の声がとけこんでいることを実感することに、人生の本質のようなものがあると思う。楽器の場合も同じことが言える」
また「子どもが相手でもレベルを下げるな」とも。
教育論の中で語っておられるのである。
私は、小学校5年生でこの快感に取り付かれた。
音楽の田中先生のハーモニーをつくる厳しい指導を受けた。田中先生は眼鏡をかけた男の先生である。
合唱部をつくるためのオーディションもあって「若葉」という歌を一人づつ歌わされた。
おなじクラスから5人合格。4クラスで20人の放課後の特訓の日が続いた。
コンクールに出たり、NHKで生演奏に出演したこともある。
その日は、運動場に全校生徒が集まって、前にラジオを置いて私たちの合唱を聴いてくれたらしい。そんな時代だった。
以来この年までコーラスとともに歩んで来た。

今も2つの合唱団に所属して、教会の聖歌隊にも時々参加させてもらってハーモニーの中に身を置いている日々である。