a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

我慢強い人

石鹸粉が無くなりそうと娘から聞いていたので、今日病院に姉を見舞った。
暑い間は病院に通うのはへとへとだったが、今は歩くのも快適だ。
M子姉は今週で退院する。
思えば7月の初めに交通事故に遭ってから4か月の闘病生活だった。
よく辛抱をしたと褒めて上げたい。


子どもの頃から今まで、M子姉は我がままで自分勝手な変った人と思っていた。
H子姉だけがいつも寄り添って仲良くしていたのを私はずっと見ているだけだった。
ところが今は違う。
病院のスタッフや同室の2人の人、誰のことも悪く言わない姉が居る驚き。
患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出す。と聖書に有るが、そのとおりだと思う。
カーテン1枚の向こうに他人の寝息が聞こえる眠れない夜。下の世話を受ける向かいのベッドの患者。辛いリハビリ。嫌な採血。思うように動かない自分の身体。
一人で気ままに暮らして来たのに、さぞ辛かっただろうと思う。


45年前、私は5か月の間、入院してベッドの上だけの生活を経験した。
沢山の人に支えられての入院生活だったが、忍耐、忍耐の辛い日々だったのを思い出す。
今の姉は、車いすを看護助手さんに押してもらって、売店に行くことは出来るようになったが、楽しみはたったそれだけ。
「今日来るとは思わなかった・・・」と嬉しそうに言う姉を見ると、来て良かったと思うのだった。