屋根の修理終わる。
若草色のパン屋さんの屋根はしっかりした瓦を使っているので年月を経てもしっかりしているが、茶色の花屋さんの屋根はペラペラの瓦なので、移動の時にぶつかって所々割れたり剥がれたりしてしまった。
これで雨漏りもしないだろう。
この2軒は昔(戦争前からの)カップボードとして使っていたガラス戸棚を再利用したので、ガラスも古いし扉の蝶番は古くガタガタになっていたので小さなねじ釘に付け替える。
午後ドールハウスの人形を作り始めたが、諦めた。
顔が描けなくなって、満足のいく人形が作れなくなってしまった。
仕方なく今回は雑貨屋さんのおかみさんを花屋さんに、金物屋のおじさんをパン屋さんの主人になってもらうことに決めた。
舞台俳優が衣装を着替えて別の役で登場する・・・と思えば良い。
挿絵画家のターシャ・チューダーの若い頃の絵本や挿絵はクリヤーな色使いで美しい絵だけれど、晩年の作品はどことなく濁ってしまっていた。
多分白内障とか患っていたのだろう。
モネの睡蓮も視力が衰えてからの絵は全体にぼやけてしまった。
それがまた良いと思う人もいるだろうが。
ドールハウスは見る人もしっかり見てくださるのでぼーっとしているのはダメなのである。
特に恐ろしいのは子供の目。
以前、本を読んでいる老婦人を見て「本を逆さまに持っている」と発見してくれた。
製作者のわたしが見えないほど小さな文字でも読んでくれるのだから。
今回の作品展では、魅力的な目をしたおかみさんと、ハンサムなおじさんとにピンチヒッターで出てもらうことにしよう。