時々立ち上がって運動をしながら、テレビの前に座り続けて観たのは、
「刑事ヴァランダー」シーズン4の1、2、3。
原作はスェーデンの推理作家ヘニング・マンケル。
ケネスブラナーが主演製作総指揮。
人気があって長く続いている。
何と言っても一番の魅力は美しくて広い雄大な景色と、そしていつも夕暮れのような暗さ。
長く長く伸びる道。綺麗なアーチを描く橋。長い海岸線etc・・・。
兎に角広いのである。
寂しい場所にポツンと建つ住宅。良くあんな寂しいところに住んでいるなと思う。
事件はめまぐるしく展開するのでは無くて、事件が起こってからヴァランダーが車に乗って走る長い時間がある。
BGMは静かな打楽器のリズムを刻んでいるような音楽だけ。
その時間に、私は頭の中で「うむ〜これはどういうこっちゃろ?」と考える余裕を産む。今時のスピーディーな目まぐるしい展開のミステリーとは一味違う。
例えば「SHERLOCK」のような。
父と子。父と娘の微妙な心理を織り交ぜて事件を解決していく刑事ヴァランダー。
孫のクラーラとの会話の時だけこの上ない笑顔と言葉使いに変わるヴァランダーにほっとする。
ケネスブラナーは上手い。
特に#3は鬼気迫るものがあった。