a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

映画2本

 

映画「未来を花束にして(Suffragette)」2015年製作、英国映画。

 1912年ロンドン。モード・ワッツ(キャリー・マリガン)は夫と子供と3人で暮らしている。

生活は貧しく、洗濯工場で働いているが賃金は安く労働条件は最悪。

工場長はセクハラ。

ある日、外で過激な女性参政権を求める運動に出くわし、運動家の薬剤師イーディス(ヘレナ・ボトム・カーター)と知り合う。

偶然写真に撮られたことから活動家としてマークされ、夫から離婚、子供は養子に出されてしまう。

工場はクビになり、やがて積極的に運動に関わって行く。

勇気ある女性たちの行動によって、女性参政権を獲得した歴史の物語。

 

英国は1928年に男女平等に選挙権を獲得した。

今や首相も女性。女王様に至っては92歳にして在位66年。

素晴らしい女性の強い国である。

それに引き換え我が国はまだまだ男社会である。

女性の大臣が出ても、足を掬われて失脚していく。

世界の149ヶ国中、経済政治の順位は後退して今や110位だというではないか?

 

日本で女性の選挙権が認められたのは戦後。1946年。

前にもブログに書いたけれど、女性も選挙権ができた衆議院総選挙の日。私は小学校4年生。社会科の勉強として、投票所に居た。

投票に来る人を見て、男何人、女何人とノートに書いて調べていたのだ。

友達と喋っていて途中で記入を忘れたので、受付のおじさんに「今何人ですか?」と聞きに行く始末。

こんな歴史的な一瞬にぼーっとしていたのだ。

頑張って獲得した女性の権利、無駄にしては勿体ない。

女性の議員は心して足を引っ張られることのないように、頑張って欲しい。

市川房枝さん、土井たか子さんが懐かしい。

未来を花束にして [DVD]

 

 

映画「ROMA

Netflixで12月14日に配信したばかりのメキシコ映画

1970年代のメキシコシティROMAという町に住む家族とメイドが織りなす物語。

これも女性が強く生きていく物語である。

モノクロで始めのタイトルから映像が素晴らしくて見入ってしまった。

「ROMA」って題だからイタリヤ映画かと思って見始めたら違った。

ようやくしてメキシコとわかった。

何も知識なく観て感動する映画は本当に素晴らしい映画なのだと思う。

主人公のメイドの使う原住民族の言葉は字幕では括弧つき。

この映画には少し問題ある。

f:id:a-doll:20181219213505j:plain

 

映画は知らない世界や歴史を教えてくれる。

80年以上生きていても知らないことが沢山有る。