久しぶりの映画の話。
毎日のように映画を観ている私だけれど、ブログに書くにはかなりエネルギーが要る。
でも、観てもすぐ忘れてしまって、映画が始まってしばらく経ってから「あれ?これ観たかも・・・」という事がしばしば有るので、ブログに書いておいたら忘れないだろうと思うのだけれど。
「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」長ったらしい題だけど、原題は「Maudie」2016年カナダ映画。
モード・ルイスは1905年生まれの実在の画家で、映画ではサリー・ホーキンスが演じている。
カナダ東部のノヴァスコシアの海辺沿いに住んでいる。
幼児にリュウマチを患って手足が不自由で、家に閉じこもって窓から外を眺めて空想に吹ける少女だった。
両親が亡くなり、兄が家を売ってしまって、行くところが無くなったモード。
叔母の世話になっているが、自立しようと思ってある男性の家政婦となる。
この男エベレット(イーサン・ホーク)と後に結婚する。
二人が住むのは小さな小さな家。
階段を6段ほど上がると、屋根裏部屋のベッドがある。
彼女は絵の具で家中に絵を描く。
「何故絵を描く?」とエベレットに聞かれて、「家を美しくせよ、って言ったでしょう?」。
ガラス窓から扉から階段からストーブまで可愛い絵が描かれる。
エベレットは魚や槇をを売る貧しく孤独な男だったが、やがてモードが板切れやカードに描く絵が人気になる。
モード・ルイスは日本では最近まで知られなかったが、カナダでは人気の画家だったようだ。
二人とも亡くなった今は、可愛い絵が描かれた小さな小さな家は美術館に移築されているそうだ。