大型台風が来る。
嫌だけれど困るけど拒むわけにも行かず、祈るしかない。
そんな時は好きな映画を観よう!
私の好きな映画百選no.12
2005年 英仏米映画「プライドと偏見」
ジェーン・オースティンの小説「高慢と偏見 Pride and Prejudice」を映画化したもの。
ジェーン・オースティンの小説は女性が読むと嵌るが、映像化すると一層素敵になる。
時代は19世紀初頭、イギリスの田舎に住むベネット家には5人の娘がいる。
ベネット夫人の関心ごとは、如何に娘たちを良いところへお嫁にやることが出来るかである。
長女のジェーンは美人、次女エリザベスは聡明で活発、後の3人はちょっと問題が多い。
ベネット夫人はおしゃべりで自己中心で大げさで常識はずれで母親としては失格。
ベネット氏はいつも書斎に居る物静かな人である。諦めの境地か。
当時のイギリスでは女性に相続権はなく、もしベネット氏が亡くなれば、親戚の男性がすべて相続することになっている。
だから、ベネット夫人が躍起となって娘にお金持ちの求婚者を探すのである。
ベネット夫人をやっているのはブレンダ・ブレシン。
私の好きな英国ミステリー「女警部ヴェラ」のヴェラを演じている。
エキセントリックなお母さんぴったりだ。
近所にある豪邸に大富豪の独身の男性ビングリー氏が引っ越して来た。
彼は年収5千ポンドだというではないか‼︎!
彼は妹と友人のダーシー卿(年収なんと1万ポンド)を伴って来た。
ダーシー卿は高慢で人を見下している風であった。
柔らかな色彩のイギリスの田園風景。
雨の降りしきる中の石の橋での出会い。
早朝の上る陽の光を浴びながらこちらに歩いてくるMr.ダーシーのシルエット。
私がこの映画の好きな場面を挙げたが、全体に映像が美しいのである。
ロマンチック♡
Mr.ダーシーを演じているマシュー・マクファディンは素敵。
エリザベスはキーラ・ナイトレイ。美しくて闊達で聡明な感じが良くでていると思う。
1995年のイギリスBBCテレビドラマも素敵だった。
Mr.ダーシーはコリン・ファース。
エリザベスはジェニファー・イーリー。
このドラマはハマった。
DVDが出たので高かったけれど買ってしまったのだ。
年老いてもロマンチックな物語は見ていて胸がキュンとなるのは変わらない。
嫌なことは忘れてしまうわ。
古いのでは1949年イギリス映画「高慢と偏見」
ドタバタのコメディ仕立てで、衣装の時代考証が気に入らない。