最近のクルミちゃんは写真を撮らせない。
スマホをかざすとプイと横を向く。
このように撮影を拒否する。
絶対にこっちを振り向かない、頑固婆さん猫になった。
関西では12月13日は「事始め」。
ニュースで京都の舞妓さんがお師匠さんにご挨拶する風景が映されるが「あれ」だ。
お世話になった家にお歳暮のご挨拶に行くのである。
今のようにデパートから送らない。
家まで届けて挨拶するのだ。
そのために風呂敷やらお盆や帛紗というものが要ったのである。
「ごめんやす」
って誰かが玄関の戸を開ける。
母が玄関に出て挨拶を受けお歳暮の品を受け取る。
風呂敷ごと(紙袋なんかじゃない)持って入り、中身を出しておタメなる品物と共に帛紗や風呂敷を畳んで返す。
「ご遠方をわざわざご丁寧に恐れ入ります・・・」
とか何とかご挨拶が交わされる。
押入れにはおタメなる品物が用意されていた。
上がり込んで茶菓の接待なんかしない。
お使いで来た人もあったけれど、そんな時は少しお金を包んだのではなかったかな?
結婚前、実家にいた頃はまだこんな風習が残っていたのだった。
今はデパートからお歳暮が届いても、
メールで「お歳暮のお品ありがとうございました」って簡単な挨拶ですむ。
こちらも何かと忙しいのに家まで来られたら対応が忙しい。
でも昔人間の私はずっと以前から誕生日が終わった次の日から年末の行事をすることに決めていた。
例えば、年賀状の準備とか掃除とか・・・
考えたら年賀状もごく僅かだし、掃除もしんどいからちょっとだけだし、事始めも何も無いのと同じ。
今日も気楽に楽しくコーラスの練習に公民館へ行って来たし。
来週もまだ練習がある。
おせち料理も注文したし、年内にやっておかなければならないことは何も無し。
気楽な年末。