少し暖かくて庭の掃除をする。
猫のクルミは庭には連れてもらえないで、家の中でじっと眺めている。
家に入ると「もうお掃除済んだの?」
ちょっと良い服(分かるの?)を着たら長く帰らないだろう。
バックを下げて毛糸の帽子・・・これはスーパーへ行くのね。
パジャマに着替えるとベッドで寝るのだ。
私の着る物で出かける場所を把握する。
よそ行きの服は嫌い。
子猫の時はベッドに出かける服を広げて用意していたら、ドッカと座り込んでシワクチャにしてくれたものだ。
私も学習してハンガーにかけて吊り下げておくことに変更した。
今日は庭に行くから知らん顔。
帰ってきても「もう済んだの?」
14歳にもなると私の言葉は全てわかって(私はクルミの言葉は分からない)、
「クルミちゃんお腹すいたの?」
「ふう〜ん」
「クルミちゃん眠たいのん?」
「ふにゃ〜」
朝目が覚めて隣に寝てる猫に手を伸ばして「おはよう」と言ったら、手を伸ばして来てタッチする。
目が覚めても私が寝ている間はじっと寝ている健気な猫なのだ。