雨が降り出して冷えて来た。
猫のクルミは「寒い」とうるさく付きまとう。
これは炬燵に入りたい・・・と催促しているのだ。
娘が電気の配線コードを持ってウロウロし始めると、猫は期待の目で見ている。
炬燵布団をふぁ〜と掛けると「待ってたんよ」とばかりに潜り込んだ。
しばらくして見ると眠りこけている。
当分は炬燵の子やなあ。

「写真は撮らないで!!」
怒っている。
予定のない火曜日。
クローゼットや洗面台の丁寧掃除をした。
使う予定のない物は全部処分した。
ただ捨てられない物もある。
誰かにお土産でもらったネックレスとかイヤリング。
誰に貰ったか、しっかり覚えているからこれも難儀。
友達がくれた手作りのブローチ、Yさんが彫金で作ってくれたネックレス、なんかも捨てられない。
この思いが断捨離の邪魔をする。
嵩張るものではなし、また箱の中に未練たらしく収めた。
中には60年ぐらい昔、阪急百貨店で求めたイヤリングもある。
緑の丸い石の周りを小さな真珠の様な石が囲んでいる。
僅かなお小遣いの中から思い切って買ったのだ。
「買おうか?どうしょう」と逡巡しつつ、えいやっと財布を開けたのだ。
娘が幼稚園に入って、付き添いで出かける機会も増えたし。
心斎橋の音楽教室に通う時、付き添うお母さん達はおしゃれだった。
60年も引き出しに眠っているけど・・・捨てられないものの一つ。

雨の庭