

イースターが終わったら、夏がやって来る。
昔、洋裁学校で教えられたのは、帽子のこと。
夏の帽子はイースターの日から被る、という決まり事があると教えられた。
その頃から、西洋でも日差しが強くなり始めるからだろう。
私は昔に習ったどっちでも良いようなことは、頑固に覚えていて、最近のように早くから暑くなると、もう夏の帽子をかぶっても良いのか?
マナーに反するファッションなのかと逡巡してしまう。
昔と今では、季節感覚がすごく変わってしまった。
昔の人は温暖化なんて知らなかったのだ。
和服にも厳しい決まりが有った。
5月までは合わせ(裏がついている)、6月になると単(ひとえ)。
下に着る長襦袢も同じく。
セルの着物を着る季節もあった。
セルって細い糸で織った薄いウール地で、裏が付いてないから、さらっとした感覚で着た。5月の着物だったように思う。
中原淳一の描く少女の絵に「セルの頃」って題がついていたのを思い出す。
セルって調べたら、
sergeサージ=明治時代にヨーロッパから輸入されて、和服の布地として親しまれた。
とある。
そういえば学生服はサージだった。
学校の制服は6月から衣替えだったし、今の5月と温度が違ったから、そう暑くて我慢ができないなんてことは無かったし、反対に6月に入って半袖の制服は時々寒い日も有ったのを思い出す。
今は4月でも半袖Tシャツで許される。いつ何を着ても良いのだ。
スーパーに買い物に行く。
一割引で大混雑だった。
もうスーパーまでの並木道は、すっかり若葉が茂って木陰となった。
少し風がそよいで心地良いこと、この上なし。