暑い日が続くと食欲がなくなる。
若い時は暑くても旺盛な食欲があったのだけれど。
何が悪いか、と言うと熱中症になるから外に出るな、運動するな、年寄りを見守ろう、なんてやいやいスマホに警告が入る。
車に乗せてもらわないと何処にも行けないのが憂鬱。
手紙一つ自分でポストまで歩いて投函出来ないのが焦ったい。
暑いのに友達が美味しそうな梨を持って来てくれた。
「良く熟れてるから早よ食べてな〜」
いつも車に乗せてもらう娘へのお礼の気持ちの果物だ。
ところが娘は余り果物を食べない。
ほとんど私のお腹に入る(^ ^)
冷やした梨をむきながら、子供の頃父が言った言葉を思い出した。
「梨は乞食に剝かせ。
瓜は大名に剥かせ。っていうてな、梨は皮を薄うむかんとあかんのやで」
って言いながら、器用に薄く梨の皮を剥いて食べさせてくれた。
真桑瓜は梨と反対に厚く皮を剥いて甘い中味を食べる。
皮の辺りは甘くないから。
父は商売一筋の人だったけれど、家では子供達に細く目が届き、色々な昔からの言い伝えを教えてくれた。
冷たく冷やした熟れた梨は薄く皮を剥いて食べたら、とびきり美味しかった。
