天皇家の内親王さまの御婚儀が有った。
広い立派な皇居に別れを告げて、民間人と結婚しマンションに住まわれるのだ。
私には紀宮さまが、まるで立派な篭から放たれた小鳥のように思える。
自由にのびのびと羽ばたいて欲しいと思う。
久しぶりに公園を歩いて来た。
いつの間にか木々は紅葉して落葉も始まっている。
犬の散歩仲間に逢った。「あら？わんちゃんは？」と聞かれてしまった。
死んだのだというと、涙を浮かべて悼んで下さる。
ペットとの別れの辛さを知っている人達なのだ。
うちの犬は落葉の上を歩くのが大好きだった。
二三日前の天声人語に、杉田久女の句 ＜わが歩む落葉の音のあるばかり＞ が載っていた。かさり、というかすかな音は、人のつぶやきにも似ている。とあった。
犬との散歩のことを思い起こしながら、落葉を踏んで一人で歩いた。
