a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

国民学校の担任の先生に逢う

昭和20年、大変な年、私は国民学校(小学校)3年生だった。その時の担任がH田先生。
今日は小学校の同級生のI君が、先生を囲む会を計画してくれて私も参加した。先生は85才、まだまだ美しくて元気なのでうれしかった。
でも懐かしいというには年月が経ち過ぎている。60年振りにお会いした先生は美しく年老いた女性で、私の知らない人。
当時は戦争の真ただ中で記念写真とかスナップ写真も残って無くて、私の頭の中に朧げに残っている面影は、目の前の年老いた女性とは結びつかない。
先生が他のクラスの記念写真を持参して下さっていて、それを見せてもらうと、真ん中に写っている秀でたおでこが特徴のチャーミングな女性こそが懐かしいH田先生なのである。
活発で、ダンスが得意で、魅力的で、美人で児童にも保護者にも抜群の人気の女先生だったのである。
今日集まった生徒は12人、私の知らない人も数人居たが、それでも幼い頃共に学んだ間柄なので、嬉しくてにこにこして良い雰囲気だっだ。それぞれ自己紹介をしたが、1人の男の子は農家で子沢山だったので、弟を背中にくくり付けて登校していて、授業について行けず先生が残って教えてくれたこと。I君は木登りして降りられなくなって、先生に抱っこして下ろしてもらった嬉しい思い出を語った。「先生もう一回抱っこして〜」と甘ったれている。良い年をしたおっさんが。
先生も年には見えぬ率直な話し振りで正直に当時の思い出を話して下さった。やっぱり普通のお年寄りとはぐんと差がある。素晴らしいあのH田先生だった。