a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

古いオルガン

夕方のニュースで戦時中の昭和16年12月8日(真珠湾攻撃の日)制作の印が押してある古いオルガンを修理して、コンサートを開いたという映像を映していた。
戦時中の事で鉄が不足していて、リードは工夫をして竹でを作ってあるのだった。修理も同じ様に竹を薄く削って使っている。竹は湿度や温度で狂うので、微妙な音の調整に苦労したようだった。
修理の終わったオルガンは懐かしい音色を奏でていた。
私が小さいとき、父がどこかで調達したらしくオルガンが家に来た。
終戦後間無しの頃で姉妹で取り合って弾いた。最初はやっぱり『ねこふんじゃった』を姉に教えてもらって、それはそれは楽しくて夢中で弾いたのだった。
父が『天然の美』をゆったりしたテンポでブカブカと弾いていたのを思い出す。
今の我が家にも古い足踏み式オルガンが音楽室の隅に置いてある。娘がどこかで捨てられそうになっていたオルガンを運んで来たものだ。
エレクトーンもピアノも有る時代に、誰にも触れられずひっそりと置かれたオルガン。いっぺん位『ねこふんじゃった』を弾いてみようか知らん。