朝、娘がお風呂に入っている間に、アメリカから電話が掛かった。
ジョンからである。「もーしもーし」というからすぐ解る。私は落ち着いて「ハロー」と言った。娘がお世話になって感謝しているとお礼も言えた。我ながら上出来。彼は、「お父さんはどんな具合ですか、ずっと祈っていますから」と言ってくれた。
彼はハーバード大学出の立派な人だけれど、面白いエピソードを娘から沢山聞いているので、私に取っては気楽にしゃべる事が出来る（例えば英会話の先生リックのように）外国人の一人になった。
レンタカーで買物に出掛ける。
娘と車で出掛けるのは何年ぶりか。私は普段車に乗らないから歩ける範囲で行動している。今日はダイエーに行ったら庶民的で楽しそうなスーパーになっていてびっくりした。
買物を済まして、たこ焼きのお店でお昼ご飯にした。安いし美味しい。楽しくて娘と外国旅行をしている気分だった。
トヨタのお店で車を見てから病院に行く。
夫は娘の顔を見ても相変わらずのむっつりである。
「Nちゃんアメリカから帰って来たよ。うれしい？」と聞いたら「うん」だけ。
嬉しかったらちょっと笑え、ちゅうの。
遠くから何もかも捨てて帰って来たのに愛想がない。家族には機嫌良くしなくても良いと思っているのである。甘ったれている。
世の男性に言いたい。
元気なときは家族に不機嫌でも良いけれど、病気になった時は、世話をしてくれる家族に良い顔を見せるように少しは努力しなさいと。
夫の友人Hさんが電話をくれた。つい愚痴ってしまったら、「日本の男ですわ、雲舟さんは。僕も心しとかんとあきまへんな」と言ったが日本の男が皆々そうとは限らないと思う。
写真は我が家の庭の柚子。
