雑誌「ひまわり」は昭和22年(1947年)に1月号が創刊された。
値段は15円。
2月号は20円。
3月号は25円。毎月5円づつの値上がり。
それからしばらく値段は据え置きだが、その代わり紙の不足でページ数が半分以下になって薄っぺらな雑誌になっている。
薄いまま8号11、12月合併号は30円。
凄まじいインフレである。
写真は25円の6冊目、7、8合併号である。まだ薄っぺら。
3年後の昭和25年(1950年)には100円になっていた。
中学生の私は100円札を後生大事に持って行って買ったものと思われる。
薄っぺらな雑誌だけれど中身は濃い。
中原淳一、蕗谷虹児、松本かつじ、鈴木悦郎、高井禎二のイラスト。
インテリアや淳一デザインの素敵な可愛いStyle画。
執筆は、村岡花子、犬養道子、吉屋信子、北畠八穂、川端康成などなど。
少女達に見た目だけでなく内面も高い意識を持って、敗戦によって荒れた世の中で萎縮せず歩んで欲しいというような思いが溢れている雑誌である。
西洋絵画の紹介、憲法のはなし、世界情勢、聖書のはなし、オールコットの若草物語なども。
整理しているはずが今日も脱線ばかりして少しも進まず・・・(≧∇≦)